2019年2月6日水曜日

オメラスから人は去れない 移民問題

オメラスってのはゲド戦記を書いたル・グウィンと言う人の短編小説に出てくる理想郷みたいなもん。

小説は先進国の豊かさは貧困国の犠牲の上に成り立っていると言うことを揶揄している。それに耐えきれない人達がオメラスを去っていくって話。

現実世界では普通はオメラスからは去れない。
オメラスから去る人は、何処でも食っていける自信のある人か、どうしてもそういった環境がダメな人くらいだろう。

普通の人には生活がある。それを捨てることはなかなか出来ない。
その生活が誰かの犠牲の上に成り立っているとわかっていても。

移民は先進国も受け入れる事が人道上大切だとわかっていてもなかなか
受け入れる事が出来ない。
既にそこにはオメラスから去ることの出来ない普通の人々の生活があるから。

移民問題本当に難しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿