2012年8月24日金曜日

硫黄島栗林忠道大将の教訓を読みました。

「硫黄島栗林忠道大将の教訓」小室直樹

読みやすかった。
いまの日本の繁栄は硫黄島での激戦のおかげだった。という話。
硫黄島での激戦があったからアメリカは今後絶対に日本と戦いたくなくなった。そのおかげで日米安全保障条約ができて
日本は軍事費を気にすることなく奇跡の復興を遂げることができた。
小室直樹氏の本は読みやすくて説得力がある。

太平洋戦争関係の本を読むと、いつもながらもどかしさを感じる。
日本には世界に誇る零戦、戦艦、潜水艦があり、名将、勇敢な兵士が
たくさんいたのにそれを活かすことができなかった。無念だっただろうな。
旧日本軍の体質だったんだろうがもうすこし当時の軍上層部や
政治家がしっかりしていたらって思うともどかしくってしょうがない。

今の日本は栗林大将ほか多くの日本人の犠牲の上に成り立っているんだな
と改めて思う。

日本人のための憲法原論を読みました。

「日本人のための憲法原論」
小室直樹著

知り合いから小室直樹の本が面白いと聞いたので読んでみた。
多数の著作があるが「痛快!憲法学」が入門としてはおすすめみたい。
上記の本は現在は改題されて「日本人のための憲法原論」という名前で
愛蔵版として出版されている。内容は同じ。

憲法の成り立ち、資本主義とか日本の憲法とかいろいろ知ることができた。いろいろな角度、出来事から物事を説明して
わかりやすく物事の真理をズバリとつく。

最初に憲法や法律は誰のため(誰を縛るため)にあるのかという話があった。
それを知るためにはその法律を破れる人を知ればよい。
たとえば、銀行法はいくら普通の人が破りたくても破れない。
銀行以外は破れないので銀行を縛るためにある。
民法は国民を縛るもの。じゃあ刑法は?
実は刑法を破れるのは裁判官だけ。そのため刑法は裁判官を縛るものだった。
たしかにたとえば裁判官の勝手な裁量で量刑が決まってしまうと問題だ。そこで憲法は?ってなると憲法は国を縛るためのもの。
じゃあなんで国を縛らないといけないのかって話になって
リヴァイアサンやら社会契約説やら宗教やら資本主義やら
フランス革命やら基本的人権やら民主主義やらいろいろ出てくる。
いろいろな出来事の上に奇跡のような現在が成り立っていることがわかった。

面白かった。おすすめ。

2012年8月19日日曜日

バットマンライジングを見ました。

おもしろかった。
長い映画だけど全く長さを感じなかった。

レイトショーでかつお盆の時期かつ上映終盤だったのでガラガラかなと
思っていたけど結構お客さん入っていた。それも納得。

映画に限らないけど面白いものは伏線の仕込みがうまい。
何気ない出来事が実はすべてに意味があって、
それぞれの点が終盤近づくにつれて線となってつながる。

いい脚本は伏線の隠し方とかちりばめ方が絶妙だ。


バットマンライジングもいろんな伏線があって面白かった。
監督、脚本家がいいんだろうな。
アクションも良くておすすめ。

昔のアニメってすごいな。

有吉とマツコの怒り新党という番組で
新三大○○を紹介するコーナーがある。
今回はチャージマン研(略してチャー研)というアニメの特集だった。
ボルガ博士の回は衝撃だった。

あらすじ
地球制服を企む宇宙人に頭にダイナマイトを
仕込まれたボルガ博士は国際会議に出席していた。
そのことを知ったチャージマン研はボルガ博士を連れ出した。
追っかけてくる宇宙人。
そこで正義の味方チャージマン研のとった方法は。。。
なんと、なんと、
ボルガ博士を相手に投げつけてボルガ博士もろとも
宇宙人をやっつけてしまう。
なんちゅう結末。

今じゃあとても放送できないんじゃないかな。
昔のアニメはすごい。

2012年8月13日月曜日

小説太平洋戦争を読みました。

山岡荘八の小説太平洋戦争 全9巻
いままで知らなかったことを多く知ることができました。

残念に思ったことは、能力のない政治家や軍上層部により
同胞が多く死んでいったことです。
そもそも開戦したのも間違いだった。国力が違いすぎた。
アメリカが横綱とするとせいぜい日本は小結くらいでほとんど勝ち目がなかった。
しかし、それ以上に悪かったのは戦争の終わらせ方を考えていなかったこと。
勝ち目のない戦争をするんだったら引き際を考えておかなければならない。
当時の日本の政治家も陸軍上層部も認識が甘すぎた。
南方戦線や沖縄、その何十倍の規模の満州での悲劇。
南方戦線では多くの日本兵が戦う前に輸送の途中で沈められたり、
ようやく島に着いても食料がなく餓死したりしていった。
沖縄ではひめゆりなどの女学生を含む島民が多くが攻撃により
亡くなったり自決したりした。
満州では武器を持たない人たちが虐殺されていった。
もう少し政府や軍部の対応が早ければかなりの悲劇は避けられたはず。
それを思うと涙がでてくる。
人の上に立つ者にとって、無能は罪以上に悪であるということ
を再認識した。

もうすぐ終戦記念日。命をかけて祖国を守った全ての日本人のご冥福をお祈り致します。