2012年8月13日月曜日

小説太平洋戦争を読みました。

山岡荘八の小説太平洋戦争 全9巻
いままで知らなかったことを多く知ることができました。

残念に思ったことは、能力のない政治家や軍上層部により
同胞が多く死んでいったことです。
そもそも開戦したのも間違いだった。国力が違いすぎた。
アメリカが横綱とするとせいぜい日本は小結くらいでほとんど勝ち目がなかった。
しかし、それ以上に悪かったのは戦争の終わらせ方を考えていなかったこと。
勝ち目のない戦争をするんだったら引き際を考えておかなければならない。
当時の日本の政治家も陸軍上層部も認識が甘すぎた。
南方戦線や沖縄、その何十倍の規模の満州での悲劇。
南方戦線では多くの日本兵が戦う前に輸送の途中で沈められたり、
ようやく島に着いても食料がなく餓死したりしていった。
沖縄ではひめゆりなどの女学生を含む島民が多くが攻撃により
亡くなったり自決したりした。
満州では武器を持たない人たちが虐殺されていった。
もう少し政府や軍部の対応が早ければかなりの悲劇は避けられたはず。
それを思うと涙がでてくる。
人の上に立つ者にとって、無能は罪以上に悪であるということ
を再認識した。

もうすぐ終戦記念日。命をかけて祖国を守った全ての日本人のご冥福をお祈り致します。

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