2012年8月24日金曜日

日本人のための憲法原論を読みました。

「日本人のための憲法原論」
小室直樹著

知り合いから小室直樹の本が面白いと聞いたので読んでみた。
多数の著作があるが「痛快!憲法学」が入門としてはおすすめみたい。
上記の本は現在は改題されて「日本人のための憲法原論」という名前で
愛蔵版として出版されている。内容は同じ。

憲法の成り立ち、資本主義とか日本の憲法とかいろいろ知ることができた。いろいろな角度、出来事から物事を説明して
わかりやすく物事の真理をズバリとつく。

最初に憲法や法律は誰のため(誰を縛るため)にあるのかという話があった。
それを知るためにはその法律を破れる人を知ればよい。
たとえば、銀行法はいくら普通の人が破りたくても破れない。
銀行以外は破れないので銀行を縛るためにある。
民法は国民を縛るもの。じゃあ刑法は?
実は刑法を破れるのは裁判官だけ。そのため刑法は裁判官を縛るものだった。
たしかにたとえば裁判官の勝手な裁量で量刑が決まってしまうと問題だ。そこで憲法は?ってなると憲法は国を縛るためのもの。
じゃあなんで国を縛らないといけないのかって話になって
リヴァイアサンやら社会契約説やら宗教やら資本主義やら
フランス革命やら基本的人権やら民主主義やらいろいろ出てくる。
いろいろな出来事の上に奇跡のような現在が成り立っていることがわかった。

面白かった。おすすめ。

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