2014年5月2日金曜日

期待し過ぎ

ちょっと前に
教師が我が子の入学式に出席するために、
勤める学校の入学式を欠席したってニュースがあった。
そらそうかも。って思う。
教師でも人の親だし一生に一度の我が子の入学式には出席したいのは親心。
昔みたいに仕事第一じゃなくて、プライベートも尊重される世の中だし。
それに、いまどき担任が入学式にいないくらいで落ち込む殊勝な生徒もいないだろう。
そもそも、教師や学校に期待し過ぎじゃないか。
子供の将来を決めるのは教師や学校じゃなくて親。
恩師と出会って人生が変わったって人は話には聞くけど、
実際には少ないんじゃないかな。

不勉強な親ほど、教師や学校への期待度というか依存度が高いと思う。
まあ、それもわかる。自分は学がないからせめて教師や学校に期待する。
それも親心。昔はたしかに教師といえば聖職って感もあった。
だけど実際は仕事として勉強教えるだけで、
自分を犠牲にしてまで生徒を育てるって人はいない。
それは親の仕事。

ジェフリーアーチャーの「十二の意外な結末」という本の
「ア・ラ・カルト」という話に以下の会話がある。
有名なシェフとして成功した主人公とボーイとの会話。
ボーイがシェフに尋ねる。
「お父さんは引退する前はなにをなさっていたんです?銀行家、弁護士、それとも学校の先生ですか?」
「いやいや、そんなんじゃないよ。おやじは自動車にタイヤをとりつける仕事を、引退するまでずっと続けていたのさ」
「しかし、なぜそんなつまらない仕事で一生を無駄にしたんですかね?」
「それは、運が悪くてわたしのおやじみたいな父親に恵まれなかったからだよ。」

この会話がすべてを物語っていると思う。

そういえば、赤ちゃんの取り違え事件もあったな。
60年後ぐらいに発覚したやつ。
一方は大学まで進学して、他方は中学卒業で就職。
本来は、逆になるはずだった。
教師や学校なんて全く関係なく、違いは親の財力だけ。

教師や学校には期待するな。とは言わないけど、期待し過ぎないように。
一番大事なのは親。

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