2014年5月13日火曜日

不経済が経済的?

今働いている業種には大きく2つの契約形態がある。
請負とシステムエンジニアリングサービス通称SES

請負の場合は、売上金額が決まっているから
利益を上げるためには費用をどれ位削ることが出来るかが鍵。
そのため可能な限り効率的に作業を進める。

一方、
技術サポートであるSESでは通常、時間で売上金額が決まる。
要は時給。利益を上げるためには作業時間を増やすしかない。
効率的に作業を行い短時間で終了すると結果として利益が上がらない場合がある。
逆に言えば、時間をかけて効率的でないことをした方が利益が上がる、
つまり不経済なことが一方では経済的な場合もある。

中世の時代、地中海で暴れ回っていた海賊を壊滅するために艦隊が組まれた。
海戦に勝利し、後もう一押しで海賊を壊滅できそうだった。
だけど、艦隊は引き返した。艦隊の隊長は傭兵だった。
傭兵は敵がいなくなると、仕事がなくなるから困るのだ。
地中海から海賊がいなくなることによる莫大な経済的繁栄よりも
目先の利益に目がくらんだ。傭兵にも生活があるから責める事は出来ない。
しかし海賊がいなくなったらどれほどの経済的繁栄があっただろう。
やはり、傭兵は傭兵なんだろうな。
ってことが「ローマ亡き後の地中海世界」って本に書いてあった。
マキャベッリが国軍の必要性を説いたのも、
傭兵だと自分たちの利益を優先してしまうから。

国軍と傭兵、言い換えると正社員と契約社員。
SESでも効率的にやればやるほど儲かるって仕組みを作らないと不経済は解決しないな。

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